アジア防災事例4(火山噴火)インドネシア・日本

アジア防災事例4は火山噴火についてです。
世界で最も活火山が多い国は、アメリカで174個、次いでロシア156個、インドネシア130個、日本110個という順番になります。
アジアというところを見ると、インドネシアと日本は火山大国、地震もあれば火山噴火のリスクにもさらされています。
改めて、日本やインドネシアに住む人々は、災害と隣合わせの生活をしているなと実感します。
さて、今回はインドネシアの火山噴火事例についてお伝えします。
インドネシアのジャワ島は1億人の人口を有する島であり、活火山は20個あるといわれています。
このジャワ島中部にメラピ火山という3年~5年の頻度で噴火している世界でも有数の活火山があります。
メラピ山の山頂から25kmのところに経済・行政の中心であるジョクジャカルタ市があり
ボルブドゥール遺跡群という世界遺産があるため、観光客も多いエリアで大手外資系有名ホテルもあります。
いつ火山噴火するかわからない状況のなかで、火山と共生する生活を送っています。
2010年、500回の火山性地震が発生、後にメラピ山は大噴火、33回火山が爆発しました。
火砕流、土石流、泥流が近くの村を遅い、322人の死者、避難者は35万人に上りました。
噴火時、火山近郊に居住する住民の情報伝達について、十分ではなく被害が拡大したと言われています。
政府機関が発信した警戒レベルの避難指示ではなく、各村の村長自身の考え方や経験則から避難の必要性が判断され避難すべきタイミングで逃げ遅れたことが判明しました。
日本の総務省は、防災ICT(情報通信技術)の分野でインドネシアでプロジェクトを実施しており防災情報等の収集、分析、住民への伝達まで一貫して行う実験を行っています。
情報収集からテレビ、モスク、ワンセグ端末での警報、避難指示が行えるような仕組みを構築しています。
また、ODAの一環で日本のエンジニアリング会社により土石流を食い止める砂防施設の建設、技術者の派遣なども行われています。
一方、インドネシア同様、火山大国である日本においても、昨今の御嶽山や阿蘇山の噴火を受けて改めて火山研究、火山防災の専門家の育成に力を入れる議論がなされています。
インドネシアの火山防災から学ぶことも多く、インドネシアは活火山ごとに専門家や火山研究所が設置されている反面、日本では火山研究の専門家が少ないため、日本の火山研究機関とインドネシアの火山研究機関が提携し、火山防災について研究者間の交流などを実施しています。
災害大国である日本も、地震の分野では研究が進んでおり、防災の知見・ノウハウも蓄積されていますが、火山という分野では、まだまだインドネシアやアメリカなどから学ぶべきことが多く専門家の育成もこれから、という段階のようです。
 
次回は、アジア防災事例(津波)についてお伝えします。